ドラギ首相はＧ２０＝２０カ国・地域の観光相会合終了後、観光客が再び自由に旅行できるよう明確でシンプルなルール作りが重要と述べました。

ＥＵ＝欧州連合は、ワクチン接種の終了や、検査で陰性だったことなどを証明するグリーンパスを６月中旬から導入する方針です。

ドラギ首相は、６月半ばまで待たず、５月半ばに独自のグリーンパスを発行する方針を示しました。

イタリアは、観光業がＧＤＰ＝国内総生産の１３％程度を生みます。今年も大半の期間、感染防止策として国内の移動は厳しく制限されています。政府は感染拡大が抑制される中、ワクチンパスポートを導入し夏に観光客を誘致したいと考えています。

イタリアは今年、Ｇ２０の議長国を務めます。４日のＧ２０観光相会合は「旅行や観光の再開は世界経済の回復に不可欠」とする声明を発表しました。

声明は、ワクチンパスポートに言及していませんが、Ｇ２０が「安全な国際移動のイニシアチブ」を支持し連携する意向を示しました。（ロイター）